オリエンテーリング事業化への道
一つの結論にたどり着きました。
オリエンテーリングを事業化するためには、パーマネントコース(常設コース)を柱にするしか道はない。
ちょっと前まで、イベント主催会社のようなものを想定していたけれど、それでは到底ペイしないであろうことが判明した。
というのも、毎週大会を開き、参加費1000円で毎週200人を集めたとしても1週間の売り上げは20万円である。サイドビジネスに精を出したところで高が知れている。やはりイベントだけで食っていくには、相当数の観客動員が見込める場合にのみ有効な選択であって、とてもオリエンテーリングのようなマイナースポーツでは不可能なようだ。
そもそも週に一回しか売る機会がないのが問題だ。
そう考えるとパーマネントコースは非常に合理的な選択に思える。
なぜかというと、地図を販売する代理店を確保し、ある程度の需要が見込めれば、「寝てても収入が入ってくる」状況が可能になるのだ。
「寝てても」というのは極端であるが、それでも事業としてはひたすらコントロールの整備・地図の作成・販路の開拓に専念できる。
ここに今描いている青写真を記してみよう。
まず、パーマネントコースのガイドブックを一冊刊行する。
この「ガイドブック」、懸賞パズル雑誌のようなものと思ってもらったら良い。
すなわち、各地区津々浦々のパーマネントコースが掲載されており、付属の解答用紙に通過証明のパンチ欄を用意する。
この解答用紙を事務局に送付してもらうと、抽選でステキな賞品が当たるという寸法だ。
「ガイドブック」には様々な場所のパーマネントポストが載っている。
上級オリエンティア用の本格テレイン、登山道だけしか使わない里山、子供を連れてって楽しい大規模公園。
そして目玉は「市街地」。
市街地では、いろいろな商店・神社仏閣・公共施設に協力を求め、コントロール(のような目印)を置かせてもらう。
パーマネントに参加している方々はこれらの目印を、宝探しのごとく「地図を読んで」見付けてもらう。
参加していない一般の方々は「これなんやろぉ?」と思って興味を抱き、オリエンテーリングを知るきっかけに。
そしてコントロールを設置させてもらう地権者の方々はお客が増えて商売繁盛。
観光協会などから支援をいただければ、さらに地域経済への貢献が期待できるだろう。
そして、完走した方には、賞品・あるいは参加賞とともに、初心者歓迎のオリエンテーリング大会の案内と割引券を送付する。
このとき個人情報をちゃっかり登録させてもらえれば(出来れば競技者登録等と連動させたい)、その後のダイレクトメールでの広報も可能だ。
課題はなんといってもガイドブック販路の開拓・大衆への周知・リピーターの確保である。
そのための人材確保・育成も大きな課題なのは言うまでもない。
これらは、今までオリエン界が失敗し続けてきたことだけにハードルは高い。
しかし、成し遂げられたとしたらオリエン界に新風を吹き込むことは間違いないだろう。
最後に。
上の事業案、やりたい人が居たらぜひやってください。「俺が考えたのに〜」なんてイチャモン付ける気は全くありませんので。
逆に、「こんなのダメだよ」っていう意見もお待ちしてます。
せっかく暖め中のビジネスプランを公開してるので、ぜひ多くの人の知恵を結集したいのであります。