「生物と無生物のあいだ」
福岡伸一さんの新書、「生物と無生物のあいだ」を読みきりました。バイト中に。
(special thanks to ちゅる。勝手に拝借しました。)
超良かったです!!!
「生物と無生物の違いは何か」という問いを過去の研究を分かりやすくかつ本質的に説明し、それに筆者の思索を紡ぎ合わせ、壮大な「ノンフィクションミステリー」に仕上がっています。
この本の最後の一文を抜粋します。
「結局、私たちが明らかにできたことは、生命を機械的に、操作的に扱うことの不可能性だったのである」
これだけと、「ふーん」で終わっちゃいそうです。
でも、僕はこれを読んだ時、本当に身震いがしました。
きっと筆者は、この一文を書き上げるために膨大な研究生活を送り、この270ページに渡る一冊の本を執筆したのではなかろうか。そんな風にさえ思いました。
当時の最先端研究がいかにして行われたのか、実に明瞭かつ本質的に書かれているため、生物を勉強したことのない人でもすごく分かりやすく、また理系の研究生活というものをリアリティを持って読めます。
ぜひ一度書店で購入して読んでみることをおすすめします。